遺稿集のつくり方完全ガイド

遺稿集とは、故人が残した原稿、日記、手紙、作品などを一冊の本にまとめるものです。手書き原稿や古い写真がそのままの状態でも、文字起こしやスキャンから私たちがお手伝いします。
この記事では、遺稿集づくりの流れ、費用の目安、法要に間に合わせる進め方、ご家族で進める際のポイントまでをご紹介します。まだ整理ができていない段階からでも、ご相談いただけます。
遺稿集とは。故人の言葉や想いを、一冊に残す本です
遺稿集とは、故人が生前に書き残した文章や作品をまとめて、一冊の本にしたものです。
日記、随筆、詩、短歌、俳句、小説、研究記録、仕事の記録、手紙など、内容に決まりはありません。故人が出版を目的として書いた原稿だけでなく、ノートに書きためた文章や、家族に宛てた手紙などをまとめて本にすることもできます。
遺稿集は、単に文章を保存するだけではありません。その人が何を考え、何を大切にし、どのような人生を歩んできたのかを、家族や次の世代へ伝える大切な記録になります。
年月が経つほど薄れていく記憶も、本として残すことで、いつでも故人の言葉に触れることができます。
遺稿集づくりは、どんなきっかけで始まることが多いですか
遺稿集づくりを考えるきっかけは、ご家庭によってさまざまです。特に多いのは、次のようなケースです。
生前に書きためた原稿を残したい
机や書棚を整理していたところ、原稿用紙やノートがたくさん見つかった。故人が長年書きためてきた文章を、このまま処分してしまうのは忍びない。そんな思いから、遺稿集づくりが始まります。
故人の人柄や人生を伝えたい
文章だけでなく、写真や家族からの寄稿、略歴などを加えることで、その人らしさが伝わる一冊になります。親族や友人だけでなく、子どもや孫、その先の世代へ、故人の人生を伝えることができます。
一周忌や三回忌などの節目に残したい
法要の際に、親族や親しい方へお渡しするために遺稿集を制作される方もいらっしゃいます。「故人を偲びながら読んでもらいたい」という思いを、一冊の本として届けることができます。
遺稿集づくりの基本的な流れ
遺稿集づくりは、まず残された原稿や写真を確認するところから始まります。原稿がきれいに整理されていなくても、問題ありません。
大まかな流れは、次のとおりです。
ご相談 → 原稿・写真の確認 → お見積もり → 原稿整理・文字入力 → 編集・レイアウト → 校正 → 印刷・製本 → 納品
本の大きさ、ページ数、部数、表紙の仕様なども、ご希望やご予算に合わせてご提案します。
「何ページになるのか分からない」「何冊作ればよいか決まっていない」という段階でも大丈夫です。資料を拝見しながら、最適な形をご提案いたします。
ご家族が代わりに進める遺稿集づくり
遺稿集の場合、著者であるご本人がいないため、ご家族が編集者の役割を担うことになります。とはいえ、すべてをご家族だけで整理する必要はありません。
原稿の順番が分からない場合には、内容を確認しながら、次のような読みやすい構成をご提案できます。
- 年代順
- テーマ別
- 作品の種類別
- 書かれた時期別
また、制作を進めるなかで、次のようなお悩みが多々出てくると思います。
- 「この文章は入れるべきか」
- 「同じような内容の原稿が複数ある」
- 「どこまで手を加えてよいか分からない」
故人の文章らしさをできるだけ残しながら、一冊の本として読みやすく整えていくことが大切です。取捨選択に迷われた場合は、私たちが内容を拝見したうえで、いくつかの案をご提示します。最終的なご判断は、ご家族にお任せします。
無理に一度に進める必要はありません。お気持ちの整理がつくまで、資料を預けたまま時間を置くこともできます。ご家族のペースで進めましょう。
故人の手書き原稿の扱い。文字起こしからお手伝いします
遺稿集では、原稿用紙や大学ノート、手帳など、手書きの原稿が残されていることが少なくありません。
みんなの自費出版では、こうした手書き原稿からの文字入力に対応しています。
原稿が次のような状態でも、まずはそのままお持ちください。
- 鉛筆書きで薄くなっている
- 何度も書き直されている
- 余白に追記がある
- ページの順番が分からない
一枚ずつ内容を確認しながら、文章データとして整えていきます。判断が難しい文字については、ご家族に確認しながら作業を進めてまいります。
また、活字に起こすのではなく、故人の直筆をそのままスキャンして掲載する方法もあります。毛筆の字、万年筆の文字、日記帳の走り書き。直筆の文字には、その人の温もりが残ります。
文字を入力するだけでなく、最終的に「読みやすい本」に仕上げるところまで一貫して対応できることが、みんなの自費出版の強みです。
古い写真の整理・補正・スキャン
遺稿集に写真を入れることで、故人の人生や当時の様子がより伝わりやすくなります。
若い頃の写真、家族写真、旅行写真、仕事中の写真など、古いアルバムに残された写真も掲載できます。紙焼き写真しか残っていない場合でも、スキャンしてデータ化することができます。
また、写真の状態に応じて、次のような補正にも対応します。
- 明るさの調整
- 色味の補正
- トリミング(必要な部分だけを切り出す加工)
- 傾きの調整
- 汚れや傷が目立ちにくくなるような補正
「どの写真を使えばよいか分からない」という場合は、年代や内容を見ながら選ぶと選びやすいです。
写真の下に、撮影時期や場所、人物名などの説明を添えておくと、将来ご家族が見返したときにも分かりやすい記録になります。
家族で進める遺稿集制作のポイント
遺稿集づくりでは、できるだけ早い段階で、ご家族の間で方向性を共有しておくことをおすすめします。
特に決めておきたいのは、「誰のために作る本なのか」という点です。
親族だけに配る本なのか、友人や仕事関係者にも渡すのかによって、掲載する内容や部数も変わります。公開の範囲に応じて、掲載を控える内容を決めておくと、後の工程がスムーズです。
また、故人について、ご家族から文章を寄せてもらう方法もあります。
- 「父との思い出」
- 「母から教わったこと」
- 「祖父はこんな人でした」
こうした短い文章を加えるだけでも、故人の姿がより立体的に伝わる一冊になります。
すべてを完璧にまとめようとすると、制作がなかなか進まないことがあります。「まず残したいものを形にする」ことを優先するのも、遺稿集づくりの大切なポイントです。第2集、第3集と、後から続編を作ることもできます。
遺稿集の費用の目安と部数の考え方
遺稿集の制作費は、主に次の内容によって変わります。
- ページ数
- 部数
- 本の大きさ
- モノクロ・カラーの割合
- 製本方法
- 手書き原稿の文字入力量
- 写真の点数や補正内容
- 編集・校正の内容
そのため、一律に「いくら」とお伝えすることは難しく、原稿を確認したうえでお見積もりをお出しします。お見積もりは無料です。資料を拝見する前の概算のご相談にも応じています。
部数については、次のように渡したい方を書き出して考えると、決めやすくなります。
- ご家族・親族に何冊
- ご友人に何冊
- 仕事関係の方に何冊
- 保存用に何冊
みんなの自費出版では、オンデマンド印刷を活用した少部数の制作にも対応しています。必要以上に多く印刷するのではなく、目的に合った部数をご提案します。
価格・お見積りについて
法要に間に合わせたい場合の進め方
「一周忌の際に親族へ渡したい」「三回忌までに完成させたい」というご相談も承ります。
法要の日程が決まっている場合は、できるだけ早めにご相談ください。
遺稿集は、原稿を入稿したらすぐに印刷できるものではなく、次のような工程があります。
原稿整理 → 文字入力 → 編集 → レイアウト → ご家族による校正 → 印刷 → 製本
特に、手書き原稿が多い場合や写真が多い場合は、整理に時間がかかります。校正にご家族全員で目を通す時間も考慮すると、余裕を持ったスケジュールが安心です。
完成希望日から逆算して制作スケジュールをご案内しますので、まずは法要やお集まりの日程をお知らせください。日程的に難しい場合も、「法要では暫定版をお配りし、後日完成版をお届けする」などの代替案をご提案できることがあります。
配本・お渡しの考え方
遺稿集が完成したら、ご自宅への一括納品だけでなく、ご希望に応じて複数の送付先への個別発送も承ります。
一冊ずつ梱包して発送することで、ご家族による梱包や宛名書きの手間を省くことができます。
また、次のようなご要望にも対応できます。
- お手紙の同封
- 謹呈紙(本の贈呈時に添える紙)の制作
- 挨拶状の印刷
- 各種印刷物の挟み込み
法要に来られなかった方へ後日送ったり、遠方のご親族やご友人へ直接お届けしたりすることもできます。
遺稿集は、ただ配るだけの本ではありません。故人を知る方へ「こんなことを考えていた人だった」「こんな人生を歩んできた」と伝える、故人からの最後の便りのような役割を果たすこともあります。
まずは、無料相談から
「たくさんの原稿が残っているけれど、どう整理すればよいか分からない」
「手書きなので本にできるのか不安」
「古い写真も一緒に残したい」
「法要までに間に合うか知りたい」
そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。
遺稿集づくりで、最初から原稿がきれいに整理されていることは、むしろ多くありません。段ボール箱に入った原稿やアルバム、ノートなどを拝見しながら、どのような本にできるのかをご一緒に考えます。
ご相談やお見積もりは無料です。また、相談したからといって、制作を急いで進める必要もありません。お気持ちの整理がついてから、始めていただければ十分です。
故人が残した言葉や思い出を、大切な一冊として未来へ。
みんなの自費出版が、原稿整理から文字入力、編集、デザイン、印刷・製本、納品まで、丁寧にお手伝いします。